ママパパたちで、保育園を手づくりしよう!
そんな夢みたいなことに挑戦してみた1年間。
おたび保育園で取り組んできたことを大人言葉でつらりとまとめてみようと思います。
●保育を自分たちで
誰か特定の保育士やベビーシッターという職業の人だけに頼むのではなくて、ファンキーお父さん、お母さんたちが主体になって保育に取り組もう!
という心意気ではじめてみました。
色んなことを話し合ったり勉強したり、試行錯誤しながらの取組み。一年一緒に過ごした仲間は、親子ともども兄弟みたいに仲良くなりました。
●地域のちから
現代育児って、とても孤独です。お母さんとその子が24時間ふたりきり。近くに頼れる身内もいないし信頼できる友達もいない。
そんな家庭が沢山あります。
だからこそ、地域で子育てする力を取り戻そうと、おたび保育園では集う人に制限を設けず、赤ちゃんからお年寄りまで、いつでも誰でも遊びに、顔だしに来られる居場所づくりに取り組みました。
実際に、和菓子屋さんの兄さんとか、旅人さん、近所のおじいさんおばあさん、おじちゃんおばちゃん、これから移住先を探している親子さん、、色んな人が集ってくれました(*^^*)
こびとたちも可愛がってもらい、お母さんたちは子育て相談も。
小さいけれど心地よい地域の子育てひろばとなりました。
●震災 避難移住者の ほっとひと息
3.11で移住してきた親子さんの、友達づくりや憩いの場としても何か役立てたらな、という想いもありました。
特に前半は、避難の親子さんが沢山集ってくれました。今はそれぞれ友達の輪も広がり、少しずつ京都での暮らしにも慣れてきたかな?と思いますが、1年前は、まだまだ孤独でしんどいー!!という親御さんも沢山いた時期でした。
●自然の恵みをたっぷりと
左京区は住宅地や街がある一方で、綺麗な山や川が沢山残る、自然豊かな所です。
この自然の恵みにたっぷり包まれながら子育てしたいと想いをこめて、川遊びや山登り、田んぼや畑など、色んな場所に繰り出しました。
室内での活動でも、草木染めやお味噌づくり、麹づくりなど、近所で採ってきた草木や近くの農家さんが育ててくれた無農薬食材を使って愉しみました。
親子のうっとりするような自然体験は、一度知ってしまうと大人もこびとも魅了されますね(*^^*)
●お金の仕組みを可愛く動かす
子育て世帯は経済的にもしんどい!
シュタイナーとか自然育児は興味はあるけれど、ワークショップや講習会って結構お値段高くてなかなか参加できない家庭も多いです。
おたび保育園は、地域推進助成金に応募し、左京区から、地域子育てひろばとして助成金をご支援いただき活動をしてきました。
おかげでほとんどの企画やワークショップを参加費無料で楽しめるものにできました。
環境負荷も考慮した、未来ある子どもたちのための取組みに税金をまわしていく。
ひとつの取組みでは小さな額だけど、各地でぽこぽことこんな風な取組みに税金が回っていけば、社会が少しずつ素敵な方へ動いていくんじゃないかなぁー(*^^*)
なんて希望を抱きつつの小さな一歩でした。